顧客の数により営業職のスキルが異なる話
今週の週刊ダイヤモンドより
- 客が10の何乗かで、営業に求められるスキルがかわる
- 規模とスキルは以下のような感じ
- 1000〜1万社=産業機械を売るレベル(営業のスキル:問題解決型の提案)
- 10万社規模=汎用的な事務機器(営業のスキル:相手の琴線に触れるコミュニケーション能力)
- 100万人以上=マス向けの製品(営業のスキル:ソーシャルメディアを利用しバズらせる能力)
普段触れているネットワーク機器は全ての会社で必要なので全体で400万近くの顧客が存在する。 会社規模にもよるので大・中・小企業の基準に照らすとこんな感じ。基準は中小企業庁の基準から。
- 大企業:11,793(0.3%)
- 中企業:549,479(12.7%)
- 小企業:3,776,863(87.1%)
大企業に売るネットワーク機器の場合、データセンター構築をすることもあるしCiscoならNexusなどハイエンド製品になる。中企業では環境にもよるけど、どんな会社のL3SWでも十分そう。小企業では市販の機器で事足りるかな。
NW機器で照らすと、扱う商材とスキルは実感とマッチする。10のX乗は汎用的な法則っぽい。
上記から考えられること(妄想)
お客さんに向けてネットワークを提供する場合とか、小企業でも大企業並に可用性の高いサービスが求められる。多くの場合クラウドが利用されているのだろう。
こういう構造があるため、大企業を相手にしている企業はクラウド関連のスキルが溜まらない。スキルがないから提案もできない。結果、それほど多くの大企業がクラウドを導入しているわけではない。
大企業は慎重だからクラウド移行しないのではなく、キチンとした判断ができていないだけなのではないか。すでに安定稼働しているシステムがあるので敢えて危険をおかす必要もない。大規模な移行を決断する企業の決め手を調べてみると何か見えるかもしれない。
10のX乗の法則だけでもいろいろ想像が膨らむので、経済誌の購読も悪くないなあ。