プログラミング的なSomething

プログラミング的なSomething

ITエンジニア(?)目線で生活・自転車・トレーニング話を綴ります

Equinixってあんまり聞かないけどユーザー企業垂涎のサービスなんだよなー

Equinix(エクイニクス)って?

CDNの雄と言えばAkamai。その規模はインターネットトラフィック全体の3割に届くとまで言われます。より高速に、効率的に、確実にWebサイトのコンテンツをデリバリーするネットワーク(Contents Delivery Network, CDN)がAkamaiを始めとした所謂CDNです。

一方のEquinixはと言うと、WebサイトというよりはOffice365やAmazonといったクラウドサービスとの接続経路をユーザーに提供します。かなり大雑把な理解ですが、

  • コンテンツを一般ユーザー、つまりは消費者・顧客に提供するのがAkamai
  • Office365を始めとしたクラウドサービスを企業の社員へ提供するのがEquinix

ということになります。もう少し詳しく書くとこんな感じです。

サービス 利用者 目的
Akamai コンテンツ提供会社(Webなど) ユーザートラフィックの効率化
Equinix クラウドサービス利用会社 社内IT設備の効率化・低廉化

Akamaiはコンテンツを作る企業が主に使い、Equinixはクラウドサービスを利用する企業が主に利用します。

Equinixとユーザー企業の立場

僕はどちらかと言うとEquinixの利用者の立場になることが多いですが、肌感としてAkamaiのCDNサービスに比すると、Equinixの話はそれほど聞く機会がありませんでした。

しかし実際問題、キャリアのデータセンターなんかでEquinixの経路を提供してくれたらクラウドサービスの接続がクッソ楽になりそうな上に、キャリアにとってはトラフィックをEquinixに流せますので、ユーザー企業が利用する分の設備投資をEquinixに肩代わりしてもらうこともできます。お互いメリットがありそうですが、うまくいかないものですね。

CDNとキャリア、及びその顧客の関係は以下の書籍が詳しいです。キャリアが儲ける仕組みだとか、その生態系に(文字通り)物理的に入り込んでいるCDNの会社の関係は、IT業界に居る居ないに関わらず興味深く読めるのでおすすめ。知ってしまえばEquinixとキャリアの関係も自然と想像できるというものです。

国内では品質の高いメイドインジャパンのITインフラが整備されているため、CDNのメリットを享受しにくい環境であるがゆえ、日本では優先順位が低いかもしれませんが、年々増加するインターネットトラフィックへの対応として、今後期待されていくでしょう。

しかし今回調べてみたがEquinixの日本語文献が少ない少ない!英語がちゃんと読めないと本格的にヤバい時代に突入してきたい感じがあります。