プログラミング的なSomething

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ITエンジニア(?)目線で生活・自転車・トレーニング話を綴ります

【書籍】「転職は1億円損をする」は20代前半の若者が転職を考える上で絶対的にオススメ!

さすがにタイトルは釣りだったけどオモロイ!

新書の宿命として煽るようなタイトルなのは仕方ないのです。Amazonのレビューでも「さすがに言い過ぎ」とかの意見が多数で、本書内の一部意見は認めるけど、星は2つかな?的評価が多く、全体的に評価は低め。これはモッタイナイ!

確かに1億円の損は言い過ぎですし、タイトルにこじつけるために若干アヤシイ計算式は出てきます。だけど着目するのはそれではなく、最初の章の「新卒で入った会社で働き続けた場合の年収ケース」です。

確かに大企業向けの内容だけど言ってることは的確

最初の章出てくるアキコさんのケースはざっとこんな感じです。

  • ①残業の多い会社で新卒入社(SE) 

→仕事内容・同僚に不満はないけど月50〜80時間の残業に辟易

  • ②2年目で別畑の会社に事務職として入社 

→残業は減ったけどSE採用ではない点で不満が残る

  • ③結局SEとして雇用されるために派遣登録へ 

→転職していなければ!!と後悔

③の時点で転職していなければと振り返るのですが、この①〜③って社会人経験をある程度積んだ人や、転職についてよく調べたことがある人なら、ある程度は想像できちゃいますよね?派遣登録は避けたり、あるいは正社員雇用の芽がある場所を目指すと思います。

ここでのポイントは、このケースでは若年での転職である点です。

①〜③の流れを想像し、本当に事務職を選んでまで残業を減らすのが得策なのか?と自問自答ができていれば、他の手や同業他社への転職という選択肢も生まれます。アキコさんのケースでは②の事務職採用が「引き抜きに近い」点が判断を鈍らせていたのでしょう。お偉いさんの熱意にほだされてしまうのは無理ありません。

若者は数年先を見据え、他の人の意見を冷静に受け止めるのは難しい!のです。僕もそうでした。転職活動をしたことはありますが、同年代の状況や周りの意見を一度冷静になることで損をする(今考えると得しそうなトコはなかったかな……)ことは避けられたのです。

そう、転職には冷静な判断が求められます。僕ができたんですから、冷静な判断は他の人も当然できるんですが、それを阻むのが本書の後半に登場する「人材ビジネス」です。

人材ビジネスのカラクリ

知っている人には当然のことですが、人材ビジネスの報酬は成約した転職に対して、その転職者の年収によって上下します。

つまり、年収の高い職場に何人も人を送り込めばそれだけ金が稼げる!のです。

親身になってくれるエージェントも当然いますが、有り体に言ってしまうと人材ビジネスは転職を煽れば煽るだけ儲かる仕事です。最終的に高い手数料を(企業側がですが)払うんですからある意味当然ですよね。

それゆえ、冷静な判断を下すためには、エージェント以外の情報ソースや信頼できる人に相談するのが肝要です。

まとめ

人材業界にやりがいを煽られて金を儲けさせるのではなく、強かに利用しちゃいましょう。

転職は1億円損をする (角川oneテーマ21)

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